令和の鳥獣戯画blog

率直に気になった出来事にコメントしてます

今 願うこと

 今夏のオリ、パラリンピックに関連付けたのか 前回.昭和期の東京オリンピック時のエピソードがTVで流れていた

 

正確に言うと 「パラリンピック」について。

平成期の前天皇、皇后両陛下が 皇太子、妃時代にオリンピックとの同時開催を熱望され、実現にこぎつけられた内容だった。

 

個人的には 恥ずかしくも、そのような事実を今回初めて知り得た。

海外イギリスなどの障がい者スポーツを参考に、美智子妃殿下も率先され 開催を後押しなされたそうだ。

全くもって 感嘆を覚える美談である。

その際 オリンピックと比較し 経費予算が殆ど捻出されない為、語学奉仕員などを学生などから募り、外国人選手の通訳として組織し、

元より 初めてのことで気遅れする選手の人達やそのボランティアの人たちと直接 会って

励まし 勇気づけられたりと、その他

様々にサポートなされたそうだ。

 

《開催後も 気に留めていた車椅子の女子高生の姿が後年見えず、結婚.出産をされと聞き、殿下方が とてもお喜びだったと 後より知った その女子学生の方は 我が子を抱けない育児に悲しい思いをしていた最中、どんなに励まされ、有り難かったかったかと、涙されていた。 なんと お優しい方々だろうか。このように、大変な方々へのご配慮により 当時 勇気を持たれた方も 数多くおられた事だろう》

 

この一連の出来事は、 なんと素晴らしいことであろう。

それぞれの境遇にある それまで 余り 手を差し伸べてもらえずにいた立場の多くの人々に

光をあて、両殿下が導かれる様子に 感動を覚えるも、

これは 一体どういうことであろう。

 

そのような働きかけは 当然、当時の閣僚はじめ政府、省庁、以下 自治体等が連携し実行されたと思い込んでいた。

 

前述の両陛下のお力添えが無ければ、あの36年時点では (初めて 日本でその呼称となったそうだが)パラリンピックは開催されてはいなかったのだ。

 

両陛下には 誠に感謝申し上げるべき事柄なのだが、何故 当然 国民のために為すべき、上記の各機関は 率先して それら実現に動かなかったのだろう。

 

何が言いたいか、というと

他国は分からないが、 我が国は

あまりにも 強い立場や富んでいる人に優しい国で 大変な人々や困っている人、弱い立場の人には 本当に冷たい国である。

という事を折に触れ 感じるのだ。

 

以前 こちらで述べた事しかり、

大まかな線引きで 誰にでも 〇〇金を配り、

片や 窮している人は見て見ぬふり。

線引きが難しい? それなら、人員を増やして

作業したら良い。

人件費が足りない?のではなく、予算.固定費の中から目減りし 自分達の取り分が減るから

正規の職員は増やさず、非正規の低い賃金で賄おうとしているだけに見える。

 

生活にギリギリの保護費を 景気動向ですぐさまサッ引く位、冷徹な事をやってのけるなら

まず 自分達の給与をそのような賃金体系にしたら よろしいのでは? と少々 荒っぽいことを言うようだが、そのような事を生活困窮者にしているのが大体の役所なのである。

政治家も だいたい同様の考えであろう。

 

昔、外交官が 己れが特権階級者と勘違いして

海外で豪遊したのがニュースになったりしたようだが、

別に貴族でも、偉い人間でもない。

ただ、色々な機会に恵まれ、晴れてその役職に就き、その責任ある国を背負う業務に関して 手当てが厚くなされているだけで、別に偉くも何もない。

例えば 戦中の 杉原千畝さんのお働きではないが、粉骨砕身 己れの任務に励んでくれ、という お役目を受けただけのこと。

 

他の 政府、官庁、自治体など 公人は

その気概を持ち 国民.市民のため 働いて頂きたいと切に願う。

 

以前、 〇〇の職員のほうが 自分達より お給料がいいんだよねぇ、と ただ ただ 民間への就職と同じような考えを持った 地方自治体の職員の話しを聞いたが、(その思いが全てではなかろうが)そんな ボヤキを聞きたいのではない。

やはり 公の組織の人々は

困っている人の為、国やその地域の発展や改善を念頭に一生懸命に頑張って頂きたいと思う。

戦後 何十年経っても  困っている人、

助けを求めている人々の数は 決して 減少していないと感じる。 

f:id:usagi201906:20211108154428j:image