令和の鳥獣戯画blog

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日本の非情

先日 ふとニュースを観ていると、入管に収容されていたスリランカ女性.ウィシュマさんが亡くなられたという内容を放送していた。

 

学校に通っていたが、実家からの仕送りが途絶え学校にも通う事が出来ず(同居男性からの暴力等のプライベートな事情もあったようだが)

去年8月より入管に収容されていた。

体調を崩され、適正な受診.治療も行われず

今年亡くなられた。まだ33歳だった。

 

最後の面会時、 ウィシュマさんは

支援していた女性に「ここから出して」と懇願され「その姿が今でも強く頭に残っている」とその女性は話された。

収容中、徐々に体調は悪化し、多分私のような素人でもどこか体の異変があり要治療の状態と分かるような女性に なぜ適切な治療を受けさせなかったのだろう。そうすれば、(報道内容を見る限り)決して亡くなるような病気ではなかったようだ。

これは 入管の犯した殺人?

と疑問符を持つような事柄に思えてならない。

 

恐ろしいことに、他にも収容された外国人が

ハンガーストライキで餓死したり、最近でも

死亡者10数名おり、内 5名は自殺とある。

この事実は 尋常ではない。

早速、外部からの早急な調査 収容中の全ての外国人への聞き取りや施設内、職員への迅速な改善.指導が必要ではなかろうか。

 

日本を愛し、『日本の子供達に英語を教えたい

』と、故郷を離れ 遥か遠い我が国を訪れ 勉強していた彼女。

彼女は、犯罪者なのか?

犯罪者に対しても 当然 許される訳ではないのだが、なんという扱いなのだろう。

(おそらくご実家もコロナ等影響したのか?)思いもよらず 学資不足や、同居男性より暴力を受けていた彼女だった。が まず、資金補助や国内の被害女性を守るシェルター等へ促すのが先決だったろうと思われる。

 

ご自身が描かれた 着物を着て微笑んでいる彼女のスケッチ画。「いつか日本の着物を着てみたい」希望に膨らんだウィシュマさんの訪日時が頭に浮かぶようだ。その色とりどりで描かれた画用紙を援助の女性が手に携え、無念の死を訴えておられた。

 

外国人研修生しかり、

ビザなど 法律上の手続きでかんじがらめ

勿論 その多くは犯罪など犯していない 母国を離れ、日々労働や勉学に真摯に向かっていた真面目で一生懸命な人達だ。

その自分の行いとは対照的に、この国の人達から非情な扱いを受ける外国の人々。

日本への愛着・親愛さを抱き、そして おそらく 安心・安全なイメージを持たれ、 我が国を選んで来てくれた若者たち。

理想を持ち 貢献しようと(実際、日本人の嫌がる仕事を誠意を持って取り組んで下さる沢山の方々がおられる)明るい将来を展望し、日々励んでおられた結果がこれでは 余りに むごい。

 

 

オリンピックなど

国際スポーツを持てはやす国が、 

新しいグローバルな国際社会と謳いつつ

かたや 今回のいくつもの見逃し難い事実は

この時代において もはや 人権無視であり、 人としての扱いを逸出している あるまじき行為であると言っていい。

上記の事がまぎれもない真実であるなら、国自体が平然と行なっている ゆゆしき事態と言わざるえない。

 

今後は、決して このような犠牲者が1人も出ないことを祈るしかない。

そして なにより

日本を愛してくれた異国の女性が 無情に、独り悲しく 冷たいコンクリートの一室で ひっそりと亡くなられた事実を無視してはならないと思う。

 

最後に、ウィシュマさんや他に入管で亡くなられた方々に深い哀悼の意を表します

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