令和の鳥獣戯画blog

率直に気になった出来事にコメントしてます

不安の中の不安

今、全国の感染者数の話題が毎日流れ、ワクチンの認可等のニュースも連日届けられている。そこで、素朴な疑問というか、いくつか気になった点を挙げてみたい。

 

予約を取るのも年配の方には 大変な苦労と聞くが、最もだろう。

先日、年度末に 別件だが自分もEーTAXを利用し申請をと思いインターネットにアクセスした。一応画面上は一段階目の操作が完了となったのだ。が、先方が次の操作を促すので、指示のあった画面に再アクセスをした。先に取得した自分の操作上の登録ナンバーを入力しても、そちらデータは登録・確認されませんという風なメッセージが表示されるだけで、後日リトライしても同じ調子で画面操作は進まなかった。結局役所と税務所二か所へ出向く流れとなった。その時点で不思議なのだが、係りの人がやり方の説明されるので一応、途中まではPCで操作し整理番号的なもの迄は取得してる旨告げた。すると職員の方は「あ~、○○なのでーーーだったのでしょう」と口にした。お互いマスクだし、周囲はごった返していたので、自分が大きな声を出し聞き直したところでこちらが理解できる内容でなさそうだ。そもそも もう自宅で再度操作することもないので、理由を聞いてもしょうがない。(しかも今回限りの手続きなので)

このように、まだ少しはパソコンを触ったりする自分でも普段しない申請等は慣れないのに、ワクチン予約をされる方々は、まだ厄介であろうと察しが付く。

 

なぜ、役所は パソコンメインの方法を 高齢者に強いるのだろうか。

しかも抽選?早い者順とか。全国的にどこも混雑し、申し込み者は気が急き、益々操作など難しいだろう。又、ここでも おおかた予測のつきそうな状況でも自分たちのやり方を押し出す。システム上、仕方ないのかもしれないが、~~の為にどうかお願いします、という説明がしっかりなされているのだろうか、市民あっての役所、市民の為の役所ではないのか。

テレビでは、○○モデルなど、気の利いた方法を取り入れている市町村を話題にしているが、なぜ その良いシステムを全国的に共有出来ないのだろう。イレギュラーの事であるし、時間的に余裕のないタイミングではあるが、今後他の事にも国内全てで情報やシステムの共有は推進していってほしいと願わざるえない。また、同じ都道府県の中でも申し込み方法は地域によって、一つ一つ 少しづつ異なり、PCのみを推す所、会場やTEL先などでスタッフとPC操作を一緒に行う所、あと 郵送一本の所など。本当に統一されず、さまざまだ。もちろん、役所の規模や人口によって仕方ない部分もあるだろうが、住民は色々と疑問を持ったり困惑しながらも、言われるがまま一生懸命、職員の声が聴きづらい中でも 真摯な態度で取り組むのだ。今回の接種の件では、特に高齢や持病の希望者は、不安や恐怖を抱きつつ一日も早くワクチンを受けたいと懸命、必死なのだ。その気持ちは、手に取るように分かる。

 

専門的な事はわからないが、高齢者からの接種。という事なら、例えば100歳以上の方から行政が割り振り、その中で もし紐付けされデータ化されているなら、持病のある方、勿論入院や施設で治療中の方を優先し、次は90歳以上などと 年齢を下げていくやり方は難しかったのだろうか。接種する医療機関・場所の問題もあったり、条件に該当する人々が点在しているので、受けさせるのは非合理的で無理があるのかもしれないが、中には可能にしている自治体もあるようだ(条件が揃っていたのかもしれないが)。 受ける側に何かの「チケットを取る」かの如く、「お祭り騒ぎ」は少し違うだろうが、人々を焦らせ、一部では 病院などの前に行列になってしまっていた。結果的に 密が発生してしまっている。このように人々が慌ててしまうというのは おおよそ予想がついたであろう。

ある意味 無責任なやり方を促す国をはじめ、安全対策を講じない方法を取る自治体の姿勢に残念さがぬぐえない。先述した方法は素人の考えで、実践的ではないのかもしれない。だが、こんな緊急事態・状況下で、(思案、模索しながら運営してもらっていることは理解できるし感謝すべきところもあるのだが)国や公的機関が、守られるべき年配の方たちに対して 幾ばくかの不安を生み、混乱を誘引している事はないだろうか。

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