令和の鳥獣戯画blog

率直に気になった出来事にコメントしてます

命を大事にすること

 5月末 産まれたばかりの赤ん坊を死なせ

地面に埋めた罪で ベトナム人実習生の女性に 懲役3年.執行猶予4年の判決が下った

 

最初 報道され耳にした時は、驚きのニュースで記憶している方もおられるだろう

 

やはり、近年 外国人実習生については

しっかりとした 受け入れ体制が整っているとは言えず、 男女とも 様々な状況や残念な

結果に 我が国の姿勢を疑問視せざるえなく、

実習生を取り巻く 各機関の早急な改善を

必要としていることは 周知の通りである

 

国や自治体等は もっぱら

複雑で自分達には関係の薄い事柄には

中々着手しようとせず

効果があるのか甚だ疑問視されるような 

単純極まりない企画等に心血を注ぐことが

多いと言わざるえないのだが、

 

今回、 その話しは 後日にし

先般より 気掛かりな事を述べたいと思う

 

 

この 先程の女性は、 執行猶予が付いたが

事件発覚後、一年半 勾留され続けるという 扱いを受けた

妊娠の際は 人としての扱いとして充分

ではなかったのに、 残念ながら  

早逝した乳児に対する 一連の行為については

普通の(言葉は悪いが)

罪人として扱われた様相である

 

本人は その後、疲弊.憔悴しており

また 世論等 問題視される前に 

色々話されては困るのか、周囲によって

さっさと帰国させられたようである

おそらく ご本人としては期待を持ち来日され

我が国で懸命に 家族の為、また 

日本の担い手不足の中働いて下さったのに 

なんとも後味の悪い 気の毒な 

幕引きになったものである

 

話しを戻すと

この事件について、

妊娠というからには 「 相手 」が

いるのである

その 交際し、 妊娠発覚後 連絡を絶った

ベトナム人男性が誰かは 女性に聞けば 

すぐに 判明、所在確認等 出来る事であろう

 

何が言いたいかと言えば、

その父親としての立場の人間は 一切 

罪には 問われなくて良いのだろうか

(このようなケースは外国人、日本人に

 限らず 度々起きており、彼1人に

 限定するつもりはないのだが)

 

勿論、 記事に拠れば 

お腹が大きくなり、妊娠を認知して

いたであろう雇い主や周囲の人たち

周りは気づいていたはずだが、黙認され続け

体調も苦しいなか 出産時点まで働かされ

受け入れ施設や産科に見て見ぬふりをされ、

 

どこに助けを求めたら良いか分からない

海外から来たばかりの 1人の若い女性を 

この最悪な結果に追い込んだ

 

人手不足で 働き手だけは なんとか確保は

するが、その人の福利厚生、どころか

基本的な人権を無視し 働かせ続ける

酷い現実があったのだ

 

病院も 通常の患者には 手厚い対応をし

特に 産婦人科などは 

この頃では ホテル仕様な設えを提供し、

患者に対し 必要以上か?と思われる程な

お客様扱いをして 人を集め、

意図して 多くの利益を得ている院も

少なくない筈だが、

ひとたび 日本語の話せない外国実習生などは

再度訪れようが 通訳の同行を理由に

二度 門前払いする

その後 その困り果てた初期妊娠の外国人女性

が どうなろうが 知ったことではない、と

言うような扱い方である

まがりなりにも 人の生命健康に貢献すべき

医療機関であるにも関わらず

 

このように 幾つもの日本の 言わば

安心と言われている場所において

非情で我関せずの態度に終始され、

結果 赤ん坊は死に 働く意欲のあった

真面目な外国の若者は 絶望し、 

来日準備にて出来た借金のみ残り 

帰国とあいなった

 

 

日本の偽善により 

以前 こちらのブログで述べた

他の外国人女性同様、実際来日された後

我が国の薄ペらい良好なイメージは 

哀しいかな 身をもって 覆されるのだ

 

 

話しを戻すと、

この 外国人に関わらず

日本では 妊娠してしまえば

妊婦だけで 色々な苦労を急に背負う状況

となってしまい

胎児側にとっても 親たちの個々の事情で  

スムーズな出産や、その後の適切な対応が

なく 不幸にも 命を落とす乳児がいる

 

本意でないにしても 結果的に死亡したり 

勿論 殺害や遺棄した場合、

その母親である女性は 罪に問われる

のだが、 父親は 判明していても 

名前等公表されたり、

勿論、逮捕や起訴など 求められないのだ

そのような状況になったのは 男性にも

原因は 当然あるし、 場合によれば

女性より 意図的だったり、悪意が

あったとしても 警察から聴取されたり

裁判に出廷する必要もないのだ

 

おかなしな話しである

 

そもそも 妊娠した結果、その子を

1人でどう 育てて良いか 女性は 

苦悩するのだ

芽生えた生命を 母となるその人は、 

妊娠時の体調面の辛さに加え

父となる男性の 冷たい対応や無責任さに

愕然としながらも、 日に日に成長する

胎児と向き合わなければいけない

 

他国は知らないが、

日本は もっと その責任を追求すべきである

 

予想外であるが、 授かった命を

母親ならば、 本来 父となる男性や

周りの家族と育てたかったであろう

 

そのような  妊娠に繋がる行為や、

お付き合いしているなら なおさら

男性側こそ 責任重大な筈である

 

その自覚が稀薄すぎるのだ

軽い恋愛の延長、もしくは性欲のはけ口に

よって 簡単に 女性と関係を持ち、

(合意か否かそれぞれであるが 女性が

拒んで無理になら なおさら罪は重いのだが)

その後 女性が妊娠したか、など

男性の頭には 一片もない

普通 女性から知らされ 事の大きさに

気づき、 勿論 その後 夫婦となったり

同居したり、婚約するなら まだ良いのだが、

中絶を勧める者、

その際、病院付き添いや

妊婦の体を心配するどころか 

金だけ渡す人間や

上記の外国人の如く 音信不通になる輩

全く 責任を負わず、逃げる卑劣な男も

多いだろうと推測される

 

事件には至らない迄も

女性は なんとか 自分の成しえる最善策を

講じ、母胎を守るのだ

中絶など そう簡単なものではない

心身ともに 辛く、 その後 妊娠できなく

なる場合もある 大変リスクのあるものである

男の連中は 例えば

抜歯くらいに考えている者もあるのか、

それでは 甚だ困るのだ

 

やはり、これから 性教育と言うか

赤ちゃんの誕生まで、そして 出産や

大事な育児を 性別関係なく学ばせ、

性行為は 場合により 父母になり、

赤ん坊の養育を伴う 責任有る行為であり

男性にも 女性同等の責任や世話が必要とされるべきであると、 しっかり 教育し 

自覚させるべきである

 

 

国会でも 話題になった

「 赤ちゃんポスト 」

九州で 国内唯一置かれている

公共の施設でも何でもない

一民間の病院長が

捨てられる赤ちゃんを守る為に

苦肉の策で作られた その窓口

 

哀しい事実だが、

自分が育てられる状態にないと

判断した女性が

赤ちゃんを身籠っている時点や

また 出産した後でも 

困り果てた彼女たちが、遠方からでも

匿名可能と知り、恐る恐るやって来る

最後の砦でなのである

 

そうなる 手前で、 家族にせよ

周囲の人たちが 授かった命を自分の子の

ように捉え、対応したら 

この砦まで わざわざ足を運ばなくても、

また 折角 生を受けた 赤ちゃんが

哀しく 疎まれ 死を選ばされたりも

しない筈である

 

 

今、

男女平等 や 共働き について

再考や刷新が 改めて 求められてきている

今まで 人知れず 個人個人

女性の 頑張りで なんとか 成り立って

いた 日本社会であるのだが、

 

根本的な

子を育てる 相互の責任や義務

出産や育児の苦労は、 子どもの頃より

学習や体験をさせ、

妊娠前からの 女性のその為の体の仕組みや

それに伴う変調の際の苦痛なども全てを含め、

男性にも認識させ、体を労わり

サポートし 共に 協力し合う姿勢を

培っておかなければ、

いざ 働き出し 忙しい日常に

急に オシメ換えも 離乳食準備も、

オモチャ片付けでさえも

自分から 率先してできない

のである  気持ちが向かないのだ

たとえ嫌々されたり、してやった風情なら

女性も良い気はしない

 

男性の育休制定の前に

その意識を若い時から 育むべきであろう

 

今の 数が減って来ている

貴重な 子供の出生に

男性も強い自負を持ち、

共に 手を携え 幼い命を育んで

いってほしい

 

 

意識を変えれば、

国籍は違うのだが 国内で起きた 

あの 冒頭の 悲劇は、

皆で 未来の子ども達を守ろう. とする

意識が それぞれにあったなら

防げた事かも しれないのだ

 

国の意識の低さに重ね重ね

残念な気持ちになる

出生率を言う前に、まず 再考、再認識

すべき点があるであろう

ただ、ゆっくりとしていられない

急務のことであるのだが・・

 

以上 長々記したが、 生命に関すること

今回の事件も 非常に残念でらならない

か弱き命を守れなかった事実

この事を一人一人重く捉えるべきはずだ

と 私は思えてならない

そうでないと この天に召された乳児の

哀しみは薄まらないであろう

 

 

《生後1日で亡くなってしまった 赤ちゃんの

ご冥福と、母であった方の健康回復を

願います》

 

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