令和の鳥獣戯画blog

率直に気になった出来事にコメントしてます

感覚を麻痺させて

先日、  

私は 買い物中 

パンなどに塗る用の 少量でも構わなく

蜂蜜の類を探していた

その裏面を 確認中に

原材料:はちみつ(ウクライナ)と

記載があった

 

私は 不意に、 そのドラッグストア内で

涙が出そうになった

 

なんとなく 敬遠がちな近国の品より

米原産品を.と思い 物色していたのだが、

以前から そちら産は販売していたのだろうか

詳しくはないのだが、

おそらく 戦争以前の出荷品ではあろうが、

思いも寄らず

あの国の製品に触れ、

なんとも言われない気持ちとなったのだ

 

 

 

最初、 2月の勃発時から 

現地の人々は元より 

世界中を震撼させる出来事となった

毎日 情勢が伝えられ、我々も

一刻も早い和平を願った

 

開戦後の報道を観ると

爆弾に見舞われた地域で 出産間近だった

若い母親は くしくも腹部辺りに

大怪我を負い、意識が戻った際

お腹にいた我が子の死を

知らされる

「私を殺して」と悲しい言葉を発した彼女も

程なく 息絶えた

 

 

また、別の農村では

レンガ家の入り口で 何か(直接の死因は

取材時は 定かでは無かったようだが)

爆弾か銃撃、破片等を受け 画像処理にて

ぼんやりと映された 老人女性が倒れている

そして その傍らには 飼われていた中型程

の犬が主人を亡くし、部屋中を

右往左往している様子であった

 

これは あの隣国の支配者の独断により

引き起こされた地獄の世界の ほんの

僅かな一コマなのである

 

このような状況をもたらされた

おびただしい数の人々の地獄の世界が

ニュースには映し出されていないが、

そこには 確かに存在しているのだ

 

先に触れた母親 (勿論 父親も 何処かで

生きているのか、それとも戦争に駆り出されて

亡くなったのか 知る由もないのだが)

本来なら、

赤ん坊が生まれ 家族皆で喜び合い

可愛い我が子を抱き 最高の幸せなひと時を

親子で享受していたに違いないはずである

 

又、先程の 犬と暮らしていた女性も

大変な時代をくぐり抜け、 やっと訪れた

穏やかな日々を 犬と 肩寄せ合って

過ごしていたのかもしれない

側から見ても 微笑ましい光景で

あったろう

このまま のんびりとした日常が

続くはずであった

 

 

ある一首脳の 身勝手な考えによって

この無残な争いが 予想外に引き起こされ、

中々 終焉を見ないのだ.  

が、我々 他国の人間も どうであろう

コロナでもあるのだが、

以前の生活に おおよそ戻り、この大惨事は

別世界のような 様相である

 

誰も加害国を止められず、自国に飛び火 

されては困る.と言った風で ある程度の

距離を置き 傍観しているのだ

(勿論、可能な支援や避難者への援助など

それぞれ なされているのも事実だが)

政治的には、残念ながら

直接的な解決策などは 中々 

見当たらないようである

 

昔、第二次大戦時など

兵士達の敵国兵への攻撃心や、 

又 避難する市民であっても

酷い怪我や瀕死の人や死体を見て

最初は 人としての正常な感情が湧いていた

のだが、段々麻痺し 後々 そのような

状況に接しても 前より 気持ちは

揺さぶられず 重大さが薄らいでいった.と

(テレビ等を通してではあるが)

体験者の話しを聞くことがある

 

今 まさに 私達も

当初の衝撃度合いや 何とかしなくては.

と言う 各々の気持ちは 落ち着き

自分達の日常に追われ、 他方

世間の悲喜こもごものニュースや情報に

目が奪われている近況なのである

 

当然 皆 自分の生活の為、大変な中

毎日送っているのだが、

一方では、 一分一秒 命を危ぶみ

必死で 一瞬一瞬 恐怖の中を 

立ち向かっている民衆がいるのだ

 

遥か遠いヨーロッパの地で起きているのだが

この深刻な状況下に

一人でも多くの生命が助かり、 心から

一早い 平和を望まずには

いられない

 

 

今この時も、 子を必死に守る親や

体がかなわない中 安全な場所を

探し求めている老人など

多くの 苦しみ、途方に暮れる人々が

いる事を忘れてはいけないのだ

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